はじめての決算【税金の金額だけ?】4節税とは
決算前によく聞くのが、節税してほしいというリクエスト。
理由は、できるだけ払いたくないから、というもの。
まあ、誰でも税金をたくさん払いたくはないものですが。
そうすると、費用を使わなくてはならなくなります。
最も効率がいいのは、来期の投資を前倒しすることです。
どうせ使わなければならない費用なら、先に使ってしまえばよいわけです。
この「投資」は、大がかりな資産の購入というわけではなく、
広告費を増額するとか、消耗品を購入するとか、そういう意味です。
ただし、広告費の場合は、支払った時点の費用ではなく、広告が終わったときに 費用になりますから、払うだけでは節税になりませんので、 注意が必要です。
来期の投資計画は無い、前倒しする費用もない、という方がいらっしゃいます。
お金を使わない節税方法はないのか、と聞かれる場合もあります。
世の中の節税対策には、お金を使わない節税対策、なんて紹介されているものが あるようですが、基本、節税をするにはお金が必要です。
ですから、はじめての決算は、あまり多額な利益が出ている場合を除き、 節税無しで申告することをお勧めします。
節税のために、多額の費用を使って、事業に必要な資金が 不足してしまっては意味がありませんので。